Season2 全13話
【ざっくりあらすじ】
2044年へ送られたキャシーはディーコンに鍛えられ、目的の為なら殺人も厭わない人間に変化した。ウィルスを壊滅させる為過去へ戻ったキャシーはコールと再会する。12モンキーズの手先にされていたジェニファーを説得したコールとキャシーはウイルスを破壊したが、大きな変化は訪れなかった。
今シーズンから映画のストーリーから離れ、全く別の物語が始まりました。
そもそもの『ウイルスによる終末』の話は、序盤でウイルスを破壊し終了。次は『パラドックスによる終末』がテーマとなりました。
敵側の変化とタイタン
実態がまだ把握できない敵側も、オリビア(謎の女)と背高(謎の男)のふたつのチームに分裂してしまい、おそらく背高チームがこの終末を企てているという事なのだと思います。
そして、鍵を握る目撃者がタイタンと呼ばれる場所に居るとわかり、それは巨大なマシンで時空を移動している街だった・・・という事がラストに判明しました。このマシンを作ったのは、おそらくジョーンズの夫なんでしょうねぇ。
ラストではタイタンに引き寄せられていたラムゼとキャシーが、それぞれ敵側に行ってしまう展開でした。ラムゼは行方不明になった息子を求め、オリビア側へ。キャシーは背高のもとにタイタンごと連れて行かれてしまいました。
世界の終わりと目撃者
シーズン1最終話で出てきたフード集団は、ジョーンズのマシンを使って過去へ行き、“主要人物”と呼ばれる人々をその人の骨で作ったナイフで(どうやって作ったかはわからなかった)殺し、パラドックスを起こす使命を帯びた者たちでした。
彼らはディーコンたちとキャシーの反撃で全員過去へ行くことはできなかったのだけど、全員でなくても世界を滅ぼすには十分だったようで、彼らの任務が完了すると世界は赤に染まり終わりがやってくる・・・という設定でした。
世界を救う最後の望みをかけて1957年へ向かったコールとキャシーは、任務に失敗し、その時代で生きることになります。やっと気持ちを伝えあいふたりだけの幸せな日々を手に入れ、キャシーも妊娠。しかし、「まだ終わってない」というメッセ―ジを受け取ったコールは、結局任務を続ける道を選んでしまいます。
ジェニファーに似た謎の女性(映画『12モンキーズ』でキャシーを演じてたマデリーン・ストウ)から、マシーンなしで時代を超える方法を聞き、失敗した任務をやり直します。コールがパラドックスを阻止すると、キャシーとの幸せな時間は消えてしまい、ふたりは再び2044年へ戻ることに・・・。すごく切ない流れでした。
これ、キャシーとコールがふたりだけで過ごした時間は消えたのだけど、事実は消えないという設定のようで、キャシーのお腹にはコールの子供が宿ったままでした。そして、その子が目撃者・・・というところで、次シーズンへ。
この敵側集団の目的が現時点では明かされていないので、世界を破壊して何を成そうとしているのか、次シーズンでは明かして欲しいと感じてます。ウイルスをばらまくだけでなく、時空を街ごと超えて・・・なんて大掛かりな事をしている集団になってしまったので、その辺納得できる設定になっているのか非常に気になります。(むしろ心配・・・)
コール&キャシー
キャシーに対するコールの想いが切なすぎて・・・(泣)
キャシーは誰よりも任務優先を貫き、コールはキャシーを巻き込んでしまった事に責任を感じ、シーズン1よりお互いの間に距離ができてしまった印象でした。キャシーとディーコンに何かあったと敏感に気づき、コールは気持ちをしまいこむし・・・ね。(ちなみにディーコンとの事は1度きりの事と、キャシーはきっぱりしてました)
そんなわけで、任務失敗のおかげで、ふたりが結ばれた時は「これで良かったのかも」と思えたのですが、そんな幸せは続きません。
ふたりの恋愛はストーリー上、重要でないエピソードかも知れないのだけど、曖昧な表現が多く事実が何かもわからない中で、真実があるとすれば登場人物の想いなのかなーと感じるのです。特にコールがキャシーを想う気持ちは、本気で純粋だと伝わってきます。
ふたりの雰囲気がすごく合っていて、ちょっとした視線やしぐさにも引き込まれてしまいました。なので、ドラマのストーリーがどこに向かうにしても、このふたりの愛を壊さずに描いて欲しいな・・・と願ってます。
まとめ
シーズン2での新事実
・ジョーンズの娘ハンナが生きていて、老ジェニファー率いる“娘たち”集団に属していた
・老ジェニファーが死に、かわりに2016年の若ジェニファーが2044年にやってきて“娘たち”のリーダーになる
・謎の女(オリビア)は、実験により作られた人間だった
・タイタンは時空を移動する街
新たな謎
・目撃者はコールとキャシーの子供なのか?
・ラムゼの息子の役割は?
・背高たちの目的は?
・オリビアの目的は?
このドラマは抽象的な表現が多く“謎”を多く仕込んでいるのですが、謎を謎のままにせず時間を置いて解明している(今のところ)と思うので、今回大きく広げてしまった新たな展開も回収してしてくれると信じて、シーズン3を待ちたいと思います。