Episode7 Seeing Red
【ざっくりあらすじ】
ハリスからEMドライブ用の準結晶を入手したと報告されたカルフーンは、重力トラクターの打ち上げ案を進めると決定した。ロシアは飛翔体を打ち上げれば攻撃すると警告し、カルフーンはバルト海に潜水艦を配備した。
写真に隠された秘密
EMドライブを急がせろと指示されたグレースはダリウスを訪ねた。ちょうどジリアンのことで謝罪に来たアマンダから「ハッカー集団の“レジスト”が送ってきた」という写真を渡されたリアムは、ダリウスとグレースにそれを見せた。
写真はふたりの少年が隕石を見ているものだ。隕石はタンズ社の技術を使った“何か”だとわかり、少年のリュックに書かれた言葉はロシア語だった。「“アトラス”に関係しているみたい」とアマンダが言っていたと聞いたグレースは、ロシア大使のカティアが「ロシアがEMドライブを盗んだ理由は“アトラス”の報復」と話していたことを明かした。
写真の入手先を探れとリアムに指示したダリウスは、グレースとロシアへ行くと決めた。ダリウスは「世界の炎上を止めたくないのか」と声をかけ、躊躇するグレースを決断させた。
ロシアで知った真実
ロシア行を誰にも話せないグレースは「家族の急用で」と休暇をとり、娘のゾーイには「ダリウスとの会議で出張する」と嘘をついた。ロシアのニュースで不安になっているゾーイに、グレースは「ひとつ秘密を打ち明ける」と話し、上司のハリスと付き合っていると教えた。「戻ったら紹介する」と約束したグレースを、ゾーイは笑顔で送り出した。
「緊急事態」と焦った様子で現れたダリウスとグレースを教会へ案内したカティアは、アメリカ政府とダリウスがロシアを潰す兵器を造り、それが“アトラス計画”だと教えた。ダリウスは関与を否定し、グレースも国防大臣に会わせてと頼んでみるが、家族が危険にさらされるとカティアは断った。グレースはカティアに地球に迫る『戦争より恐ろしい真実』を教えるしかなかった。
カティアからの連絡を待つ間、グレースとダリウスはひとまずホテルで待機した。目立ちたくないというダリウスが手配したのはベッドがひとつしかない部屋だった。ダリウスはベッドをグレースに譲り、リアムに「例の写真の撮影場所を特定しろ」と連絡した。帰りが予定より延びるとゾーイに連絡したグレースは、ハリスが捜していると知らされた。
ホテルの部屋に「国務大臣に会わせる」とメモが届き、出発前にダリウスは写真の情報を確認した。リアムがAIの“テス”を使い突き止めた撮影場所は『2013年の隕石落下で大被害を受けたロシアのチェリャビンスク』だった。ダリウスは、“アトラス”は隕石そのものを兵器にするアメリカの兵器開発計画で、知らないうちに自分の技術が使われていたと理解した。
アメリカ側に非があると知ったダリウスとグレースは、ロシアと協力して重力トラクターを打ち上げるしかないと考えた。しかし、カティアがメモで知らせた迎えの車が爆発し、間一髪で助かったダリウスとグレースがホテルの部屋へ戻ると、そこにはカティアの遺体が遺棄されていた。動揺するグレースを励まし、ダリウスはその場から逃げ出した。すでにふたりはカティア殺害の容疑者になっていた。
アメリカでの動き
カルフーンに「至急バロウズ(グレース)を呼べ」と命じられたハリスは初めてグレースの自宅を訪ね、ゾーイから「ダリウスと出張」だと教えられた。ハリスは「ふたりが危ない」とリアムを脅し、ふたりがモスクワにいると聞きだした。ちょうどアマンダから盗んだデータを調べていたリアムは、ウランを運ぶグレースの写真をハリスに見られてしまった。ハリスは盗まれたウランの件を調べ、グレースのアクセス権を停止した。
クレアが入手したグレースとカティアの会話の録音から、ロシアが“アトラス”について知っていたことが判明し、カルフーンは「これでロシアの態度は説明がつく」と納得した。クレアは、アメリカ人の男女が泊まっていた部屋でカティアが死んだとカルフーンに報告した。“男女”はダリウスとグレースのことかと確認したカルフーンは「我々の手を汚さず問題が片付く」とほくそ笑んだ。
アマンダから盗んだデータから写真の送信元住所を特定したリアムは、“レジスト”の基地を訪ねた。まるでリアムが来るのを知っていたかのように迎えたのは、ハリスの息子ディランだった。
ジリアン
ボストンに戻ったジリアンは、父が婚約したと知らされた。相手は亡くなった母の親友ローラだった。世界の時間が残り少ないことを知っているジリアンは自分の気持ちより、ふたりの幸せを優先した。
世界が終わるという事実を受け止めきれないジリアンは、祖父のバルトークに「話したいことがある」と連絡した。
おちゃのま感想 ★★★★
『アトラス計画』の内容が明かされました!
第1話の冒頭で描かれたロシアの隕石落下のニュースは、アメリカが落とした兵器だったんですね~。そりゃ~、ロシアは怒りますよ!アメリカはどうやって“2013年の隕石落下”を処理したんでしょうか。カルフーンの態度から想像すると、知らんぷりしたってことでしょうかね~。
ロシアから脱出できそうもないダリウスとグレースはどうなるんだろう?アメリカ政府は救出には動かないだろうから、ハリスあたりが作戦を立てるでしょうか?まさか、グレースを見捨てないですよね。しかし、グレースのハリスへの信頼は揺らぎそうです。
ディランはただの反抗期じゃなかったんですね…(´・ω・`)