原題:Rush Hour
作品データ
- ジャンル:アクションコメディ
- シーズン:1(キャンセル)
- エピソード:13
- 主な舞台:LA
- アメリカでの放送:2016
- メモ:視聴済
ストーリー
香港からロスへ運ばれた美術品が中国マフィアのクアントウに強奪され、護送していた香港警察の6人が殺された。護送チームに妹キムを参加させた香港警察のリーは、自ら捜査を行うためロスへ向かう。
FBIからリーを押し付けられたロス市警のコール警部は一匹狼で捜査に失敗したばかりのカーターにリーの“お守り”を命じる。
死んだと思ったキムは中国マフィアの一員として生きていた。キムを追うリーをカーターは支え、型破りなカーターをリーも信頼するようになる。
ラストの内容
ロスでの勢力拡大に乗り出したクアントウは、ロスの4大組織を手中に収める計画を進める。一方、クアントウが襲った銀行の防犯カメラの映像から、強盗団の中に妹キムがいると確信したリーは、以前仕掛けたクアントウの隠れ家の盗聴器から情報を入手した。リーとカーターからクアントウの目論見を報告されたコール警部はクアントウを捜査しているCIAのウェストヒュージングに情報を伝えたものの、「違法に盗聴器を仕掛けた」と告白したリーをかばい情報源を明かさなかった。
クアントウの捜査から締め出されたコールは「連邦捜査の邪魔はできない」とリーとカーターに説明し、キムがクアントウに加わっているのは潜入捜査のためだと教えた。しかし、香港で腐敗警官の実態を見てきたリーはキムを信じることができず、捜査をやめるつもりもない。リーは警察バッジを警部に返し、カーターもリーに続いた。
クアントウが銀行から奪った金が中国国家安全部のユン捜査官に渡されたとわかる。ユンはCIAと組みクアントウを追う立場の人間だった。賄賂を受け取ったユンはキムの潜入捜査をバラしていた。ユンが教えたクアントウと4大組織の会合場所に着いたリーとカーターはキムと協力し、クアントウのボス“ドラゴン”を追い詰めた。交通事故で亡くなった両親が実はドラゴンに殺されていたと知ったリーは復讐に駆られる。カーターは「罪を償わせろ」と止め、リーは逮捕をカーターとキムに任せた。挑発を止めることを知らないドラゴンはナイフを取り出し、キムに刺された。
捜査を終えたキムは、中国国家安全部の捜査官としての新たな任務のために香港へ帰る。キムを見送ったリーのそばには相棒を超えた友人カーターと仲間たちがいる。
おちゃのま感想
個人的に吹替版が大ヒットのドラマです。
よくぞここまでギャク満載にしてくれました。
気に入ったポイントは、愛嬌ある個性的な登場人物たち。カーターとリーの掛け合いだけでなく、周囲のサブキャラたちとのからみや、ギャグを繰り出すゲスト陣など、何度見ても飽きません。カーターの困ったいとこのジェラルドや、良き理解者ディディ、おとぼけドノヴァンなど、みーんな大好き!そのキャラたちの魅力を倍増させていたのが、吹替声優のみなさまでした。
おふざけドラマに見えて、1話完結の事件のほか、リーの妹キムがからむ中国マフィアとの攻防など、ストーリーも上出来だったと感じるドラマでした。ある意味、シーズン1で終了したことで、度が過ぎず、良い印象のドラマになったのかもしれません。
見どころは、なんといってもカーターとリーのボケとつっこみのテンポよい会話と、無敵のヒーローに見えるリーの人並外れた運動神経です。最初は“リー”の名前は“ブルース”だと思い込んでたカーターが、リーのことを「リーえもん」と呼ぶようになり、いつしかリーにとってカーターが相棒以上の存在になっていく…王道とも言える展開です。王道の良さは安心感ですよね。
キャンセルされたドラマですが、納得できるラストで締めくくられています。娯楽に徹した笑って納得の素晴らしいドラマでした。