シーズン4 全23話
【ざっくりあらすじ】ファイナルシーズン
失墜したグレイソン家。エミリーはビクトリアが愛したグレイソン邸を購入し、海辺の家から引っ越した。
↓ネタバレを含みます↓
ファイナルシーズンのテーマ
ファイナルシーズンのテーマは『復讐の結末』ですね~。それしかない・・・ないんだけど、結末に向かうまでの紆余曲折が長かった~。
前シーズンでの出来事のその後は・・・
・コンラッド死亡は確定
・ビクトリアが精神科から脱走
・ジャックが(どうしたわけか)警官に転職
・エミリーはグレイソン邸を購入
・デヴィッドは逮捕前アマンダと暮らしていた海辺の家へ戻る
生きていたデヴィッド編
ファイナルシーズンの大きな出来事は、なんといってもデヴィッドが生きていた事です。
デヴィッドが生還し、いちはやく隣のポジションに収まったのはもちろんビクトリア。ビクトリアはデヴィッドとの娘シャーロットを利用し、デヴィッドの心をつかもうとします。エミリーはビクトリアに先を越され、パパが生きてて喜ぶよりも悔し涙を流すことになってしまいました。
ビクトリアがしれ~っとデヴィッドと暮らし始め、騙されているふうなデヴィッドにイラ~っとしてしまう序盤だったのですが、何か含みありそうな表情のデヴィッドは、実はビクトリアへの復讐を密かに計画していたのでした。このデヴィッドの表情がなかなか良かったです。エミリーの回想シーンで登場する”優しいパパ”とは別人のデヴィッドで。裏切りを味わった壮絶な人生を感じさせられました。
デヴィッドが獄中死したことになってたのは、コンラッドの刺客に刺されたデヴィッドを死んだことにして悪党マルコム・ブラックが自分の組織で利用するため連れ去っていた・・・という設定でした。これまで表舞台に出てこなかったのは、ブラックの闇組織で働かされていたから。・・・と、若干微妙な気持ちになる説明でしたが、このブラックの娘がエミリーを殺そうとし、かばったダニエルが死亡。タイミングよく現場へ来たジャックがブラックの娘を射殺してしまい、後半のダニエルを失ったマルゴーとビクトリアが復讐する側になる・・・という展開に繋がりました。
復讐する側からされる側へ編
シーズン3で登場してきたときは単なるサブキャラな印象だったマルゴーが、ビクトリアと組んで復讐する側となり大活躍でした。
ダニエルを殺したのはブラックの娘だったのだけど、その事を公にできないエミリーたちはダニエルがエミリーを襲った為、正当防衛で殺したと嘘の発表をしてしまいます。ダニエルを失っただけでなく汚名を着せたエミリーへの憎しみは深く、マルゴーはビクトリアの思惑以上の働きでエミリーを追いつめました。ちなみにマルゴーはダニエルの子供を妊娠してました。(のちに事故で流産してしまう)
これは自分の過去の行いがそのままビクトリアに跳ね返る展開なのだけど、ビクトリアが「無実のダニエルに罪を着せて・・・」とエミリーたちに憎しみを向けるあたりに、この人の恐ろしいまでの自己中の本性を改めて見た気がしました。
ビクトリアとマルゴーは、ビクトリアがエミリーに殺されたと見せかけエミリーを罠にはめ刑務所送りに成功。しかし、おとなしく無実の罪を受け入れるエミリーなはずはなく、脱獄して真犯人を探します。そしてビクトリアが生きていると知り、ついにビクトリアを殺す事を決意。これまでエミリーの復讐には殺人という選択はなかったんですが、ついに!です。しかし直接手を下したのはデヴィッドでした。病気で余命わずかなデヴィッドは自分自身でこの復讐劇を終わらせました。
デヴィッド登場以来この結末は予想できたのですが、それでもよかったと思える復讐の結末でした。そもそも女性を見る目がなさすぎだったデヴィッドの責任でもあるので。
まとめな感想
ラストは期待していた通り、エミリーとジャックが結ばれハッピーエンド。
シーズン1の第1話を見た時から、約束されていると信じていたラストです。裏切られなくて良かった~(*´▽`*)
そこまでが非常に長くって、回りくどくって、展開が強引・・・なドラマでした。
エミリーとジャックは、今シーズンもお互い他に相手が出来たりして、まさかこのまま。。。なんて、ハラハラしましたが、ちゃんと結婚まで描いてくれて安心しました。よかった~。ただ、わたしが気になってしまったのは、ふたりが気持ちを確認し合いやっと結ばれたのが、ビクトリアの死んだママのベッド・・・という点。しかもビクトリアもそこで寝ていたと思う・・・。ここまでひっぱったふたりの番組最大のロマチックシーン(だと思うよ~)なので、も少しどうにかならんかったのか・・・と。
ふたりの結婚式はシンプルで素敵でした。ジャックが亡くなった人たちへの思いを語り、エミリーがサミーに似た仔犬をジャックにプレゼントして。じんわり幸せが伝わってくる温かいシーンでした。
コンラッドとダニエルが死んでしまい、ビクトリアに愛想をつかしたシャーロットも序盤でドラマから去り(最後は出て来た!)寂しさも感じるファイナルシーズンでしたが、マルゴーと新しく登場したルイーズが頑張りを見せて、番組を盛り上げました。最後まで”復讐”にこだわり、ちゃんと納得できる結末を描いてくれました。
ファイナルシーズンを観終わった今の感想は「ホッとした」です。
ドラマが終わった寂しさよりも、ここで終わらせてくれて良かったという安堵した気持ちです。
さよなら、エミリーという名のアマンダ。これからの彼女の人生が穏やかでありますように・・・。