Episode7 Hero Moments
ニックと穏やかな朝を過ごすコンラッドに、疎遠だった軍時代の指揮官ヒル大尉から助けを求める電話が入る。フリークライミング中、重症を負ったヒルは、必ず救助に来てくれると信じるコンラッドに連絡したのだ。一方、ビザ問題が解決しないミーナは、オースティンと共に世界で20例しかない“4つの心臓弁同時置換術”に挑む。
コンラッドの罪悪感
捜索救助隊と連携し、ヒルを発見したコンラッドはその場で応急処置を施し、オースティンが待機しているチャスティンへ搬送する。わざわざ自分を指名したコンラッドの事情を察したオースティンは、信頼するミーナに難手術を託したのだ。
手術の成功を知らせたオースティンに、コンラッドはCT検査を求める。術前のレントゲンに、戦場で被弾し、取り除けなかった弾丸が写っていなかったのだ。手術野に弾はなかったと断言するオースティンは医療記録が届くまで待つと決め、焦るコンラッドは声を荒らげてしまう。
ヒルの体内にある弾丸は、命令に従わなかったコンラッドを救って被弾したものだった。摘出できなかった1発の弾丸のせいで退役するしかなかったヒルはコンラッドを拒絶し、罪悪感に苦しむコンラッドはニックにもヒルのことを話せずにいたのだ。
意識が戻ったヒルの話から、弾丸は体内にあると分かる。危険な場所に移動した弾丸を摘出したヒルはコンラッドと向き合った。しっかり心に留めてほしいと前置きしたヒルは「俺は平気だ」と言い、自分と同じように苦しんできたコンラッドを思いやる。「引きずってた罪の意識も後ろめたさも全て捨てろ」とヒルに諭されたコンラッドは、「お前が捨てくれ」と渡された弾丸を自宅のゴミ箱に捨てた。
元ダンサーの患者
腰痛を訴える鎌状赤血球貧血症の患者ローズは、この数ヶ月内に5カ所のERで鎮痛薬の点滴を受けている。依存症を疑われていると感じるローズは身構えるが、デヴォンは「詳しく教えて」と真摯に応じる。
「じっとしてても股関節が痛い」と説明したローズは、人工股関節が必要な状態だった。合併症を恐れるローズは手術を拒否するが、比較的安定しているうちに手術を受けさせたいデヴォンの説得に応じる。しかし、手術中の輸血で拒絶反応を起こしたローズは重度の貧血に陥る。ローズは適合する血液が見つかるまで酸素補給で乗り切るしかなくなり、デヴォンは強引に手術させた自分を責める。
その後、自らリスクを選択したローズは、適合血ではない輸血で回復する。元気になったローズを車椅子に乗せたデヴォンは、ナースステーションへ連れて行く。そこにいるのは、練習の成果を披露するローズの教え子たちだった。ローズの話に耳を傾けたデヴォンは、ダンサーを断念したローズが生きがいを感じる子供たちの発表会をサプライズで用意したのだ。
新たな一歩
自発呼吸できるようになったケインは復帰を考えるが、手の機能を完全に取り戻せる可能性は50%以下と診断したヴォスは理学療法を勧める。ヴォスが新CEOという事実に愕然とするケインは弁護士を呼ぶ。「たとえ体が回復してもカルテの虚偽記載は犯罪だ」と指摘されたケインは、法廷で証言するという告発者を調べるよう指示した。
夫のグレッグに声をかけたベルに憤るジェイクに契約書を突き返されたヴォスは、ベルがCEO職を辞した理由は部下を守ったからだと教え、「なぜ信頼できないか伝えて」と助言する。ジェイクがベルを拒絶する理由は養子を迎えるからだった。子供を傷つけたくないジェイクの思いを受け止めたベルは「もう見捨てない」と約束し、ジェイクはコーヒーからベルとの新たな関係を始めることにする。
オースティンに難手術を任されたミーナは、予測できなかった事態も冷静に対処し実力を示した。手術室で成功に酔いしれるミーナに「今日からトップ外科医の仲間入り」と声をかけたオースティンは、俺の師匠の役割も終わりだと告げる。
おちゃのま感想
コンラッドが衛生兵だったことを忘れかけていたので、唐突な印象のエピソードでした。
ニックも知らなかった戦場でのコンラッドの過去が描かれましたが、シーズン1で登場した元軍医の人(コンラッドの友人)も同じ部隊にいたのかな?ニックと良い雰囲気になった人がいましたよね?
さて、今回もいろいろとありましたが、ケインですよ。新CEOがヴォスだと知った時の、あの表情・・・。性格変わらずのケインは告発者を脅すつもりなんでしょうかね。ビザの問題があるミーナは大丈夫でしょうかね。
そのミーナですが、オースティンから独り立ちのお墨付きをもらった時の誇らしげな様子にじーんとしました。ミーナが残留するためには何が必要なんでしょうね。