Episode23 The Unbefriended
【ざっくりあらすじ】シーズン最終話
心不全が悪化したジェシーは早急に腎臓の移植が必要になる。カイルにドナーを頼むことが最善策だと判断したコンラッドはマーシャルを頼り、居場所がわからないカイルを見つけ出した。
ジェシーとカイル
ニックの電話を無視し続けていたカイルは住込みの管理人の仕事を見つけ、引っ越していた。ニックは再度腎臓の提供を求めるが、ジェシーを救う“唯一の選択肢”だと言われてもカイルは応じてくれない。ジェシーの依存症を理由に拒否したカイルの本音は手術が怖いからだと知ったニックは「ドナー側のリスクは少ない」と説得するが、それでもカイルは「すまない」と断る。カイルを説得できなかったニックは「次に会うのはジェシーのお葬式で、それが最後よ」と告げ、父と決別した。
事前指示書を書き終えたジェシーは「姉さんは悪くない」と責任を感じているニックを気遣い、ドナーを拒んだカイルに理解を示す。「1つだけお願いがあるの」と言うジェシーは、できたらパパを許してあげてとニックに頼んだ。そんな中、ドナーになる決心をしたカイルが現れた。さっそく移植の説明をされ、動揺するカイルはニックに支えられ手術に臨む。
ちょうどその頃、駐車場で車上荒らしが捕まり、麻酔医のシーラの車に大量の薬が見つかった。カイルの手術に入っていたシーラは過剰摂取で倒れ、カイルの呼吸器を外してしまう。手術を見学していたコンラッドとニックが呼吸を確保し、オースティンとミーナも手伝った。なんとか移植は成功したものの、カイルもジェシーも安心できない状態になった。
ベルの判断
公園で発見されたホームレスらしき男性がERへ搬送された。男性は身元を特定できるものを所持しておらず、言葉も出ない。ベルを気にするアーヴィングは男性の検査に反対するが、治療は必要だと考えるコンラッドとデヴォンは男性の検査を強行した。
検査の結果、神経科医は手術を勧めた。ベルに男性の手術を認めさせたいデヴォンはヴォスに協力を求め、ヴォスは「5分だけ彼と過ごしてみて」とベルに勧める。病院が破産してしまうと拒否していたベルだが、助けを求める男性に自分が重なり、手術を認めた。ベルの孤独を知ったヴォスは元夫とヨリを戻すつもりだと報告し、あなたも大事な存在だと慰める。その後、会話ができるようになった男性は“ジョージ・ウィルソン”と名乗った。妻に連絡してほしいと話すジョージの声を聴いたベルは満足した。
病院の立て直しを図るベルは地域最大の複合企業レッドロック・マウンテンに接触した。ベルのCEO続投を認めた相手が求める条件は「運営上の決定権をすべて譲渡する」ことだった。
恋人たち
“助けを求めることができない”自分の問題点を受け入れたニックは「私も前へ進みたい」とコンラッドに話し、ふたりは再び恋人に戻った。
ペースメーカーの埋込手術を受けるマイカには、新しい恋人ジョリーンが付き添っていた。別れたばかりのミーナとマイカを気遣っていたオースティンは、「最高に幸せ」と言うマイカに驚きを隠せない。オースティンにマイカには新たな恋人がいると教えられたミーナはショックを受ける。ミーナの未練を察したオースティンはマイカの手術には入るなと念押し、「お前にはもっといい男がふさわしい」と励ました。退院するマイカと恋人の姿を遠くから眺めたミーナは、オースティンとともに次の患者のもとへ向かった。
おちゃのま感想
ジェシーとカイルの件は今シーズンで終わらせてほしかった(泣)シーズンまたいで引っ張るネタではない気がしてます。それより、病院立て直しの方をメインに次へ繋げたほうが、興味深かったかも。
シーズン2は全23話と大幅に拡大されたこともあり、ちょーっとテーマがぼやけた印象が残りました。クオヴァディスの不正や、その不正を暴く内容に絞ったほうが『レジデント』のスリリングな医療ドラマという持味を生かせたんじゃないかなと感じてます。
今回、ニックとコンラッドがヨリを戻したのはよかったと思うのですが、アレックが消えたのちの流れなので、いまひとつ純粋に喜べなかったです。新たな火種かと想像してたシーラもあっけなく逮捕されたし、この辺はやや不満を感じる部分でした。
とはいえ、ベルの内面の掘り下げは楽しめました。シーズン1でのダメ外科医っぷりが嘘のように自信を取り戻し、それと同時に医師としての正義を思い出してますよね。経営面での重圧や、孤独な私生活など、苦悩するベルに人間らしさを見た気がします。
シーズン3は『レジデント』にとって勝負のシーズンになりそうな予感。病院の闇を暴くというテーマに沿った内容を期待したいと思います。