Episode8 Famous Last Words
【ざっくりあらすじ】
世直し団との戦いから3か月。処刑の恐怖に囚われたままのロジャーは体の傷が治っても、声を出せずにいる。リッジを訪れたジョカスタはマータフの頑固な性格を悔やみ、ジョカスタに寄り添うジェイミーは最後まで誠実だったマータフの真実を教えた。
ロジャーの苦しみ
ジェイミーの義理の息子で、民兵の大尉でもあるロジャーを誤って処刑したトライオンは謝罪の手紙をグレイに託し、ロジャーに2000ヘクタールの土地を与えた。間違いが起きた原因は、ロジャーから奪った民兵の標章を身に着けたモーラグの夫ウィリアムがロジャーを世直し団のメンバーとしてトライオンの軍に差し出したためだ。顔に被せられた頭巾の中から、一部始終を見ていたロジャーは首を守ることでかろうじて命を守り、クレアの処置で助かったのだ。
土地より夫を返してほしいと憤るブリアナに“天体観測器”を贈ったグレイは「待つことも必要だ」と諭す。未来のように時間を知ることができる観測器を手にしたブリアナはつかの間笑顔を見せるが、不安は消えない。
歌が好きで、この時代の人たちとも歌で絆を深めていたロジャーに声を取り戻してほしいブリナはロジャーの代わりに歌ってみるが、その歌声はロジャーを苦しめた。業を煮やしたブリアナは「あなたは頑張ろうともしない」とロジャーを責め、自分を見失ったまま消えたりしないわよね?と問い詰める。返事をしないロジャーは、ただ涙を流した。
イアンの帰郷
ロジャーの代わりにモホーク族のもとに残ったイアンが戻ってきた。モホーク族のようにモヒカン刈りにし、たくましい青年に成長したイアンの帰郷をジェイミーたち家族は喜ぶが、沈んだ様子のイアンは事情を話さず、用意されたベッドも使わない。ジェイミーに話してみろと促されたイアンは、叔父さんにも秘密はあるだろと反発する。
子供の頃から互いを知るマーサリとの懐かしい故郷の話に慰められたイアンは、トライオンが与えた土地の測量に向かうロジャーの同行者を引き受ける。イアンが一緒だと知ったブリアナは安堵し、出発の支度をするロジャーに折った紙飛行機を飛ばす。結婚記念日の贈り物が60年かけて“紙”から“ダイヤモンド”に変わるように夫婦の絆を強めたいと話したブリアナは「愛してる」と言い、ロジャーを送り出した。
ロジャーとイアン
リッジを離れても悪夢にうなされるロジャーは、1歩踏み出せば命を落とす断崖に立つ。生死を分ける際に立ったロジャーは、処刑の瞬間に見えたブリアナの笑顔を思い出す。
本来の自分を取り戻したロジャーは、愛犬を残し消えたイアンを捜し、クレアの診療所から盗んだ薬草で死のうとしているイアンを止める。イアンは「死にかけた瞬間何を見たか教えてくれ」と訴え、絞り出すように声を出したロジャーは「妻の顔が見えた」と教える。
イアンには子供がいると察していたロジャーは「死んだのか?」と聞き、“違う”と答えたイアンは「でも、もういない」と言うだけで、事情を話そうとしない。苦痛を終わらせて楽になりたかったと嘆くイアンは、同じように死を選ぼうとしていたロジャーを責める。その言葉を受け止めたロジャーは「もう一度、闘わなければ」と、絶望しているイアンを鼓舞した。
大切なことば
イアンとともにリッジに戻ったロジャーは、穏やかな笑顔で迎えたブリアナの名を呼んだ。「あの日、僕の一部が死んだ」と話すロジャーは、未来の時代で学生たちの課題に選んだ『著名な最期の言葉』の授業について語る。ブリアナも見学していたその授業の中で、ロジャーは人の本質を決める言葉の重要性を説いていた。
今、歴史の中に生きるロジャーは「大事なのは最期の言葉ではなく最期に見える顔だ」と気が付いた。たとえ声が届かなくても君のために歌い続けると誓うロジャーにブリアナはキスをした。
おちゃのま感想
ロジャーだった~!! 助かったけど、処刑されてたなんて。前回の感想は、思い込みで書いてしまいました。失礼しました。
ロジャーはお気に入りのキャラなので、ずっと登場しててほしいけど、もう未来へ帰っていいよと言ってあげたくなります。ブリアナは家族3人一緒に…と思ってるみたいだけど、ボネットのあの宝石をロジャーに持たせ、「先に帰っていいよ」と言っていいと思う。ブリアナが無理なら、せめてクレアが背中を押すとか。
今回は通常よりも長めのエピソードでしたが、衝撃のシーンが何度も繰り返されるので、心が折れそうになってます。せっかくイアンが戻ってきたというのに、辛いエピソードでした。イアンには何があったんでしょう。