Episode3 All Debts Paid
【ざっくりあらすじ】
刑務所へ送られたジェイミーはマータフと再会し、6年も逃亡したジャコバイトとして囚人たちの尊敬を集めた。新たに所長として刑務所を任されたのは、ジェイミーと因縁ある成長したジョン・グレイだった。
1755年 ジェイミー
刑務所での囚人たちの生活は厳しく、飢えや病気に苦しむ者が多かった。グレイの前任者は囚人のまとめ役としてジェイミーを重宝していたが、グレイは慎重だった。
ある日、荒野で発見されたカーという男が“金”という単語を口にし、刑務所へ連れて来られた。フランスのルイ王が反乱軍に送った金がどこかに隠されているという噂があり、グレイも前任者からの引継ぎでその話を聞いていた。
カーが話す言語はゲール語とフランス語で、イングランド人のグレイたちには理解できないものだった。通訳を命じられたジェイミーは、囚人への薬と毛布を見返りに要求した。グレイは「可能なら要求に応じたい」と厳しい現状を率直に話し、ジェイミーは長らく病気で苦しんでいるマータフの薬で手を打った。
白い魔女
死期が迫り意識が朦朧としているカーの話す内容は理解できないものだったが、マッケンジーの名と、“白い魔女”という単語を口にした。ジェイミーが白い魔女について聞くと、「彼女はお前のもとに来る」と言い、カーは息を引き取った。
ジェイミーは「白い魔女とアザラシの話だった」とグレイに報告したが、グレイはジェイミーが何か隠していると気づいていた。
カーが話した白い魔女がクレアなのか確認するため、ジェイミーは外での作業中に脱走した。グレイがジェイミーは泳いで逃げたと諦めた頃、クレアではなかったと確認したジェイミーは刑務所へ戻った。
脱走の理由
刑務所へ戻ってきたジェイミーは、かつて自分を襲った少年グレイが別れ際「借りを返した暁には、おまえを殺す」と言った誓いを今果たせと、グレイの前に跪いた。剣をジェイミーの喉にあてたグレイは「丸腰の囚人は殺せない」と、ジェイミーを罰することはしなかった。
ジェイミーは、カーの話した白い魔女は治療師だった妻の呼び名で、確認したが妻は無関係だったと脱走の理由を説明した。そして、ルイ王がジャコバイトに送ったのは箱に入った宝石が1つだと教え、いつか自由になれたときのために隠していたその宝石をグレイに手渡した。
ジェイミーとグレイ
次第にジェイミーとグレイは親しくなった。ジェイミーはカローデンで自分を殺さなかったメルトン卿を恨んだことを話し、グレイもまたカローデンの戦いで特別な友を亡くし、死を選びたかったと打ち明けた。
グレイはジェイミーに特別な感情を抱くようになり、その想いを察したジェイミーはグレイを拒絶した。グレイはジェイミーを責めることはなく、受け入れられなかったことを恨むこともしなかった。
刑務所の閉鎖が決まり、囚人たちは植民地へ送られることになった。船へ向かう列からはずされたジェイミーは、馬に乗ったグレイに繋がれた。
3日経ち、グレイはジェイミーを植民地へ送らないよう奔走したことを打ち明けた。反逆者であるジェイミーの減刑はできず、グレイはヘルウォーターのダンセーニ卿の屋敷へジェイミーを託すことにしたのだ。
ジェイミーを繋いでいた手かせを外したグレイは、偽名を使えと助言し、折に触れて暮らしぶりを見に行くと約束した。「なぜ俺を気遣う?」というジェイミーの問いに、グレイは自分が命の恩を返す番だと答えた。
クレアの人生
医学部を卒業したクレアは外科医としての道を歩き始めた。
フランクとの夫婦生活は冷めきっており、フランクにはクレアも承知の愛人がいた。ブリーを理由に離婚を拒否していたフランクは、ブリーが18歳になると自分からクレアに離婚を切り出した。
フランクは愛人との結婚を考えており、ブリーが自分についてくると確信していた。このタイミングを待っていたのだと悟ったクレアはフランクを激しく罵った。
喧嘩したままフランクは交通事故に遭い、知らされたクレアが駆け付けると、すでに旅立ったあとだった。クレアはフランクに届くことを祈り「初めて愛した人」と、別れのキスをした。
おちゃのま感想 ★★★★
メルトン卿もグレイも、この兄弟の高潔さには感動です。
捕らえられたのちのジェイミーは、想像したほど酷い状況ではなかったようです。家族に危険を及ぼす洞窟暮らしより、精神的に落ち着けたのかな~なんて思いました。
しかし、刑務所が安住の地になるはずはなく、運命に翻弄されるジェイミーは、またまた新たな地へ。
そして、再登場に喜んだマータフは植民地へ・・・(涙)
クレア側はいっきに時間が進みましたね~。
フランクとの結婚生活は、結局やりなおせないままだったんですね。
医者としてやりがいのある人生を送れたのはよかったけど、果たして幸せな人生だったのか・・・。なんだか寂しさを感じました。
クレアがジェイミーのもとへ戻ろうと決めるのも、もうすぐってことですね。
どんなふうに繋がっていくのか想像できませんが、非常に楽しみです。