Episode15 Croaklahoma
【ざっくりあらすじ】
教皇の国連表敬訪問が決まり、ニュー・アムステルダム病院を訪れた教皇の警護担当マンチーニ枢機卿は、“形式上”病院内に立ち入り禁止区域を設け、シークレットサービス(SS)を配置する。そんな物々しい病院に、心臓移植を受けたばかりの10歳の少年ジミーが搬送されてきた。
高額な薬代
ジミーが倒れた原因は拒絶反応だった。拒絶反応を起こした理由は、月9000ドル以上かかる薬代を工面できない両親が薬をもたせようとしたためだ。移植は保険でカバーされるが、移植後必要な薬はカバーされないのだ。
ジミーの家族の苦境を知ったレイノルズはマックスに相談し、マックスは両親に離婚を提案する。無収入のシングルマザーになれば公的医療保険の対象になると説明された両親は、信仰を理由に断った。しかし、ほかに良い案はなく、息子を救うためふたりは書類上の離婚を決意する。そんな中、「離婚はダメ」と置手紙を残したジミーが病室から姿を消した。
捜索に手を貸した教皇のSSが見つけたジミーは、離婚した両親が地獄へ行くことを恐れていた。マックスはマンチーニ枢機卿に協力を求め、マンチーニ枢機卿は教皇の言葉として「(離婚しても)構わない」とジミーたちに告げた。
恋した老人
恋人のシーラに伴われ、ヘレンの診察を受ける年老いた患者のブラントは、化学療法のための管を抜いてほしいと頼む。「恋する喜びが味わえるなら何も惜しくない」と言うブランドの希望に沿うことにしたヘレンは、別の病院で治療を受けているブラントの資料を取り寄せる。しかし、警官連れで現れたブラントの法廷後継人ヒメネスは、以前ブラントが書面で指示した“治療の継続”を求めた。
ヒメネスは若いシーラが年老いたブラントを連れ去ったと指摘するが、シーラは75歳の老女で、ヘレンにはふたりの愛は本物に思える。「孤独なまま死にたくない」と言うブラントの願いを尊重したいヘレンは院内の法廷に訴えてみるが、判事は愛より法に従いヒメネスを支持した。
その後、困窮している老人をひとりでも多く助けたいというヒメネスの思いを知ったヘレンは、ブラントの法廷後継人をシーラにすることを提案する。条件はシーラがブラントと結婚することだ。再び判事の前に立ったヒメネスはブラントの後見人を辞退し、シーラにブラントを委ねた。
カプール
院内を入念にチェックした警備チームは、カプールが教皇の命を狙っているとマックスに知らせた。暗殺の疑いをかけられたカプールは憮然とし、敬愛している教皇様の部屋に花を届けただけと説明する。問題は選んだ花が毒を持つ夾竹桃だったことだ。
SSのヘイズに監視されることになったカプールはメールのパスワードが思い出せず、さらに不審を招く。そんなカプールのオフィスに顔を出したフロムは“暗殺”ネタの冗談を言い、教皇がNYを出るまでカプールともども部屋に缶詰めになった。そんな状況でも、いつも通りマイペースのカプールはフロムと監視役のヘイズにお茶をふるまい、ヘイズが抱える問題に気づく。ヘイズの脚にチクチクした感覚があると聞いたカプールは、腰の銃が原因だと教えた。
マックスの不安
職場で倒れた治療仲間がERへ搬送され、動揺したマックスは思わず主治医のヘレンを責めてしまう。落ち着かない気持ちのまま、妻のジョージアと両親学級に参加したマックスはイライラを抑えきれない。
仕事に戻ったマックスのオフィスを訪ねたジョージアは、“死”への不安を漏らすマックスに寄り添った。マックスと同じように“万が一”について日々考えるジョージアは「今あるものに集中するの」とマックスを励ました。
ローレン
フロムの助言を無視し、施設にいるローレンを訪ねたことをレイノルズは後悔した。「私が案じるのは君でなくローレンだ」と手厳しいフロムは、今のローレンにとって君は“有害な環境”を思い出すきっかけになると指摘する。しかし、レイノルズの顔も見なかったローレンは、友人として見捨てなかったレイノルズに救われていた。施設に入っても心を開けなかったローレンは、ようやくグループセラピーで自分の話をした。
おちゃのま感想
大きな役割を担っているニュー・アムステルダム病院の慌ただしい1日…そんなエピソードでした。
高額な薬代問題を取り上げる内容は他のドラマでもありますが、マックスの視点で描かれる『ニュー・アムステルダム』の切り口は奇抜ですよね~。教皇様の件がなければ、世知辛さばかりが際立ってしまうところでした。
今回もカプールとフロムになごませてもらえましたが、カプールと息子のロハンの関係はどうなってるんでしょうね~。エラの誤解は解けたのかな?ヘレンとパンタキの子供のことも今回は触れず…気になるみなさまのプライベートはお預け状態。施設に入ったローレンが置き去りにされなかったのはよかったけど、復帰の道は険しそうです。