Episode13 The Blues
【ざっくりあらすじ】
マックスは、アデロール依存の問題を抱えるローレンをフロムに託す。しかし、反発するローレンは心を閉ざし、嘘でやりすごそうとする。部屋を出たら解雇されると告げられたローレンは、やっとフロムと向き合った。
ローレン
アデロールはADHDのため処方されたものと説明したローレンは、日常的な過剰摂取はないと断言する。さらに、ローレンは「患者を危険にさらすようなことがあれば医師免許を返上してる」と主張するが、フロムはローレンが犯したミスを知っていた。君に懸念を抱いているのは“1名の医師”だけではないと教えたフロムは、ローレンに自分のウソを自覚させた。
辛抱強くローレンと向き合うフロムは子供時代について質問する。ローレンの子供時代は幸せなものではなかった。仕事を理由に家族のもとを離れた父に代わり、ローレンは7歳の頃からアルコール依存症で荒れる母を世話していたのだ。人生の問題から目をそらし、仕事にのめりこんだ父親は今のローレンと同じだったが、ローレンは家族を見捨てた父をかばう。
自身の問題から逃げ続けるローレンをフロムはいったんERへ戻す。「薬の服用を抑制できる」とフロムに約束したローレンだが、現場の喧噪を前にしたローレンの手はアデロールに伸びる。やっと現実を受け入れたローレンはフロムの部屋へ戻った。
ローレンが母親から解放されたきっかけは、遠く離れたワシントン州の大学を選んだためだ。進学前に父を亡くしたローレンにとって、家を出る唯一のチャンスが大学だった。母に嘘をつき、12歳の妹ヴァネッサにも教えず、自宅から脱出したローレンは自分の人生を手に入れた。しかし、置き去りにしたヴァネッサは母と同じように依存症になり、ローレンは自分を責めていたのだ。
心の奥底に隠した苦しみを吐き出したローレンは助けを求める。マックスは「大変だと思うけど、乗り越えたら職場が君を待ってる」と覚悟を決めたローレンを励ました。
やりがいある仕事
糖尿病性昏睡でERへ搬送されたメドラノ医師の母親が今も釣り船の船長をしているという話は、マックスにひらめきを与えた。メドラノの母親のように、病院内にも“時代遅れの仕事”を続けている職員たちがいる。存在意義を失った仕事を続ける人々に“患者の回復に自分も貢献した”と思えるような仕事をしてもらいたいと考えたマックスは、各部門の仕事内容の調査を始める。
秘書のドラは「何もせずに給料が出るなら黙ってる」と指摘するが、マックスの「能力を引き出す仕事を見つける」と言う呼びかけにやりがいを求める職員たちは反応した。新たな仕事を探すマックスは、診療所のないメドラノの地元シープスヘッド・ベイに新たな診療所を開くと決めた。働く場がないため地元を離れたメドラノだけでなく、カバーされてなかった地域の人々を救えることに職員たちは喜んだ。
ヘレン
パンタキにお泊りデートに誘われたヘレンは「いつかは行きたい」と言い、断った。しかし、ローレンのことがあり、自分の抱える問題に目を向けたヘレンは踏み出す勇気を出した。お泊りバッグを持ち、パンタキを訪ねたヘレンは「どこへ行くにもついて回る荷物があるの」と打ち明ける。昔のように積極的だった自分に戻りたいと言うヘレンに、パンタキは腕を差し出した。
カプール
息子のロハンがエラと付き合う理由は自分への仕返しだと感じるカプールは「音楽の件では力になれなくて悪かった」とロハンに謝るが、エラを家族の問題に巻き込むなと言われたロハンは怒る。ロハンからエラを守りたいカプールはエラに事情を打ち明けた。しかし、カプールの思いはエラには伝わらず、「私に仕返しするためロハンは君に近づいた」と教えられたエラは気分を害した。
フロムに「君の助言が欲しかった」と助けを求めるカプールは、友達も一人息子も失ったと涙を流した。
おちゃのま感想
ローレンが自分の問題と向き合えてよかった。ローレンの性格からすると、同僚のフロムに自分の過去を語るのは抵抗があったと思います。嘘やごまかしばかりのローレンに対するフロム先生のセラピーは、厳しいながらも救いたいという気持ちが伝わるものでした。ローレンも重荷を背負っていたんですね。
ところで、ローレン役のジャネット・モンゴメリー(Janet Montgomery)さんは、このときお腹が大きかったのかな。ラストシーンの様子では、いったん病院を去るみたいですよね。元気はつらつのローレンになって戻ってきてほしいです。元気といえば、今回のマックスは元気そうでした。副作用は治まったみたいですね。
今度はカプールのプライベートが問題になりそうです。息子との確執は簡単に修復できないんですね。ロハンがエラに接近した理由はカプールへの嫌がらせだと思っていたけど、違うの?