MANIFEST/マニフェスト 3 第3話「編隊僚機」【あらすじ感想】

チェスの名人

呼びかけの後、導くように床に落ちた“828便のチェス名人”ことイーガン・テラーニの記事を手にしたベンは、公園にいるイーガンに会いに行く。同じ呼びかけを見ていたイーガンは「呼びかけには従うが、変な幻覚で人と絆を深めたくない」と断ったうえで、ベンの調査に協力する。

映像記憶があるイーガンと協力したベンは、金持ち専用貸倉庫“ハーレム・フリーポート”の中で倒れていた少年ケイレブを救出する。呼びかけはクリアしたものの、ベンはイーガンに不信感を覚える。その直感は正しく、イーガンはベンのカバンと倉庫にあった骨董品を盗んでいた。

ケイレブを自宅まで送り届けたベンは、家出息子を心配していた母親に感謝される。奇跡が2つも起きたと喜ぶ母が示した先には、逃亡中の3人組のひとりコリーがいた。一方、ベンのIDで骨董品を売りさばいたイーガンは、ベンのカバンと共に骨董品の中にあった紙切れをゴミ箱に捨てた。

心臓の鼓動

以前にも経験した亡くなった親友イビーの心臓の鼓動を感じたミカエラはイビーの家を訪ね、イビーの父グレンの遺体を発見する。認知症を患っているイビーの母ビバリーは夫の死を認識しておらず、動揺するミカエラはジャレッドを呼び、サンビの診療所で一緒だったジークも駆けつける。

ジークは「力になる」という言葉通り、鼓動に導かれるミカエラをサポートし、混乱するビバリーを気遣う。ジークが見つけた“ミカエラへ”と書かれたDVDは、もしものときに備えたグレンの遺言だった。ビデオの中でミカエラに話しかけるグレンは、妻を託す介護施設を手配していると説明する。「ミカエラが戻ってきて、イビーまで戻ったみたいだった」と話すグレンは、ありがとうの言葉と共に自宅をミカエラに遺した。

ミカエラは家を受け取るつもりはなかったが、介護施設へ入るビバリーを送り出せない。施設の担当者を止めたミカエラは「私たちが同居して、専門家の力を借りて世話をする」と宣言する。それがイビーと呼びかけの願いと言うミカエラに、ジークも異論なかった。

呼びかけのサイン

混乱したビバリーを落ち着かせたジークが取り出したイビーが母に贈った“勇気”のメダルを見たミカエラは、すべて繋がっていると気づく。“勇気”は、逮捕されたピートがつぶやいた言葉だった。ピートがアンジェリーナの写真にこだわるのは理由があるからだと悟ったミカエラは、アンジェリーナを署へ呼び出す。

拘置所にいるピートと会ったアンジェリーナは「きっと、私はあなたを救う運命なの」と話しかける。アンジェリーナに運命を感じていたピートは、頭の中で聞こえた声に“彼女のところへ行け”と言われたと打ち明ける。「君と一緒にいるべきなんだ」と言うピートに、カルの声で「宝探しに行こう」という呼びかけがあり、その呼びかけは逃亡中のジェイスたちも聞いていた。

少将をめぐる問題

ジャレッドから少将の娘サラが失踪した母を捜していると教えられたベンとミカエラは、乗客を狙うための失踪ではないかと疑う。ジャレッドはセラピストに扮した少将に接触されたサンビの安全を気遣い、娘が少将を捜していると教えられたサンビはショックを受ける。動揺するサンビは少将を殺したことを知っているバンスに“会いたい”とメッセージを送るが、キューバから救出されたバンスは国防総省の厳しい尋問を受けていた。

マジックミラー越しにバンスの様子を見ていた国防総省のジマーは「検討の結果、訴追しないことにした」と告げる。かつての部下パウエルに「NSAへおかえりなさい」と歓迎されたバンスだが、NSAの任務中の自分を消そうとした国防総省を信じない。

数ヶ月前に死亡したフィッツ少将の作戦は中止になったと説明するジマーは、復帰すれば828便は任せると持ちかける。さらに、パウエルが見せた物はバンスを驚かせた。