Episode10 By Any Means: Part 1
【ざっくりあらすじ】
ロスへ戻ったストローは、事件を担当した検事エマ・リオスを殺害した。自宅プールで溺死したエマを発見した警護官は、異常はなく警報も作動しなかったと説明するが、前日エマと話したプロベンザはストローの犯行を確信した。
エマの死
殺される前日、シャロンの葬儀でプロベンザに声をかけたエマは、ストロー関係者の死は「全員殺しかもしれない」という考えを明かしていた。「ストローは“ある目的を持って”ロスに戻っている」と話したエマは、プロベンザと会う約束を果たせず殺されたのだ。
メイソンはシャロンを亡くしたばかりの重犯課ではない部署に捜査を任せようとするが、エマ本人から『ストローがロスに戻っている』と聞いたプロベンザは「俺たちだからこそ、すぐにストローを追える」と譲らなかった。
ラスティを家から出さないと決めているフリンを説得したプロベンザは、ラスティにストロー関連の死についての調査報告を依頼した。フリンとともに重犯課を訪れたラスティは、独自に調べたストロー関係者の死について話し、亡くなった数名が恒例の旅行を“金欠”という理由でやめていることが気になると報告した。
ストローの協力者
エマ宅に侵入者が押し入った形跡はなかったが、捜査に協力的なエマの隣人カールは、茂みに覆われた門から簡単にエマ宅へ侵入できると教えた。門についていた鍵の写真を送ると申し出たカールは、ノーランの名刺を入手した。
カールと名乗った男は、ディランという名のストローの手先だった。キプロスで性犯罪を犯したディランを助けたストローは、ディランを雇い5か月前から準備をさせていたのだ。ディランが送った“門の鍵の画像”をノーランは重犯課全員に転送し、ディランはプロベンザ以外の重犯課メンバーの携帯の乗っ取りに成功した。隠れ家でディランは、会話の盗聴だけでなく、映像でも重犯課を監視した。
ストローに雇われ協力しているディランだが、ストローを信頼しているわけではない。自分の身を守るため、ディランは毎日パスワードでリセットしなければストローの情報を知らせるメールがFBIに届くよう設定している。そして、銃を隠し持っていた。
シャロンのアドバイス
シャロンはラスティに『ストローから身を守る方法』を教えるビデオを残していた。亡くなる直前に撮影されたビデオの中で、シャロンは「本当の安全のために、2つの方法を試して」と、ラスティに語りかけている。その2つの方法は、『ストローを怪物だと思わないこと』と『何か思いついたらアンディやプロベンザに話すこと』だった。
シャロンがビデオの中で遺した『あなたが弱さを見せられれば、それはストローを倒す強みになるはず』という言葉に従い、ラスティは兄として心配するリッキーにストローの調査が行き詰っていると打ち明けた。ラスティの調査が検索エンジンを使ったものだと確認したリッキーは捜査協力を申し出た。防衛請負会社のサイバーエキスパートのリッキーは『特定の検索をしたPCを突き止める“キャプラ”』を使い、ストローの犠牲者を検索したユーザーを特定した。捜査関係者を除外した残りはネパールを経由しているユーザーだ。重犯課はそのユーザーこそストローだと確信した。
重犯課とストロー
ストローと思われるユーザーが複数回検索した『グウェンドリン・ベクテル』の所在はつかめなかったが、プロベンザは同じく検索されたロス在住の『ジム・ベクテル』の家へエイミーとペイジを向かわせた。しかし、重犯課の動きをつかんでいるストローは一足早くジムを殺していた。
ストローが捜している“グウェンドリン”は、ストローの実母だとわかる。殺されたジムはグウェンドリンの再婚相手だったのだ。エマは元妻グウェンドリンの所在を尋ねるメールをジムに送っていたが、そのメールはディランが仕込んだものだった。さらにディランはエマのPCに、謎の患者が11か月前プラハでガンの診断を受けた医療記録を仕込んでいた。『男性で188センチ、86キロ』という患者の体格はストローと一致する。重犯課は、末期ガンの診断を受けたストローが死ぬ前に復讐を果たすためロスへ戻ったと考えた。
おちゃのま感想
さあ、最後の事件が始まりました。
気持ちを立て直し・・・気合を入れて・・・と思っていたのですが、再登場を楽しみにしていたエマがあっさり殺され、ガッカリしております。闘うエマを見たかったのにな。
とはいえ、ストローの登場は盛り上がりますね。緊迫する展開に引き込まれます。ストローが生死不明の母を捜すためロスへ戻ったとすると、末期ガンというのは本当なのかもしれませんよね。計算高いストローが危険なロスへ戻る理由は、「死ぬ前にやり残した殺しを行う」というのがしっくりくるような気がします。
弟のラスティを案じるリッキーとエミリー、そしてフリンの姿をシャロンは満足の笑顔で見守ってるんでしょうね。…と、想像してまた泣けてくる(涙)