Episode3 Bad Moon Rising
【ざっくりあらすじ】
ヴェッセンの姿を目撃して以来、精神状態に不安を覚えるハンクはセラピーを受け始めた。そんな時、旧友のジャロルドがハンクに助けを求めてきた。
『少女は泣きじゃくり
”どうすればいいの”と言った』
コヨータル(コヨーテ型)
ハンクの旧友ジャロルド
ジャロルドの妻はすでに他界しており、ジャロルドは娘のカーリーをひとりで育てていた。ハンクはカーリーの名付け親で、ジャロルドとは高校時代からの友人だ。そのカーリーの行方がわからなくなり、ジャロルドはハンクを頼ったのだ。
動揺しているジャロルドが一瞬ヴェッセンに変身した。ニックはその姿を見てしまったが、カーリーのことで頭がいっぱいなジャロルドはニックがグリムだとは気づかなかった。ニックはそれとなく「個人的なことで何か特別なことは?」と聞いてみるが、ジャロルドは何も思いつかないと途方にくれるだけだ。
ヴェッセン界のチンピラ
グリム辞典を調べ、ジャロルドが『コヨータル』というヴェッセンだとわかった。
モンローの説明では、コヨータルはヴェッセン界のチンピラといったところだ。彼らは群れでいることを重要とし、一度群れに入ったら抜けるのはご法度だという。そして、女性が17歳になると群れへ連れ去り、満月の夜に儀式を行い、近親交配で種を増やすという独特の習性をもっていた。
カーリーも17歳で、今夜が満月だ。
親族コヨータルの群れ
ニックはハンクが席をはずした隙に、ジャロルドに「今からすごく動揺するような話をするけど、あなたの味方だから」と前置きし、コヨータルだと知っていると話し、自分がグリムだと打ち明けた。
ジャロルドは、娘を普通の環境で育てるため妻とともに群れから逃げ出した過去があった。ケンカ別れをしたままで、妻の葬儀にも出席しなかった親戚を調べると、テキサスにいるはずの妻の兄ヘイデンがポートランドに越してきていることが判明した。
ヘイデンの職場で自宅の住所を聞き、部屋へ行くと悪臭がたちこめていた。ヘイデンたちはすでに儀式前の饗宴を済ませたようだ。
ヘイデンが競売物件の農場を手に入れたことがわかった。儀式を行うにはうってつけの場所だ。儀式の準備を始めたヘイデンは、同じ職場の仲間から刑事が調べていると報告を受け、カーリーを井戸の中へ隠した。
農場での出来事
ジャロルドは車で待機するように言われていたが、じっとしていることなどできなかった。ジャレッドがヘイデンたちともめている間に、ニックとハンクはカーリーを井戸から助け出した。しかし、恐怖で興奮したカーリーはニックをグリムと認識し、コヨータルへ変身した。
カーリーのヴェッセン姿を見たハンクは、カーリーに銃を向け撃ち殺そうとする。ニックはカーリーをかばい、自分にも見えるしこれはカーリーなんだとハンクに訴えた。ニックが”グリム”という魔物が見える一族の末裔だという話は、ハンクにとって信じられる内容ではなかったが、今は時間がない。ハンクはニックを信じることにした。
ニックはヘイデンの変身を利用する作戦をたてた。ヘイデンはニックの予想通り、得意げに変身しハンクに襲い掛かった。しかし、変身を見てもハンクは驚かず、ヘイデンはあっけなく逮捕された。次にカーリーが叫び声を上げ納屋から飛出すと、外でジャロルドを取り押さえていた仲間たちが興奮し納屋へと入り、待ち構えていたニックとハンクに逮捕された。
署へ戻ったハンクは、カーリーに事情を聞きながら調書を仕上げている。 今まで大きな秘密を隠していたジャロルドはハンクに申し訳なさそうにしているが、ハンクは「何も変わらない」とジャロルドに話した。ハンクは、自分が正常だったとわかりごきげんだった。
ジュリエットの記憶
ニックだけの記憶を失ったジュリエットは、もう3年もニックと同棲していると聞かされても戸惑うだけだった。
ニックは、モンローにジュリエットを見舞ってもらい記憶回復のきっかけを作ろうとした。ジュリエットはモンローのことは覚えていたが、同じ場面にいるはずのニックのことは思い出せなかった。
そんな状態で、ジュリエットが退院した。気まずいながらも、ふたりの不自然な同居生活が始まった。
おちゃのま感想 ★★★★
これは、ハンクが魔物の存在を自然に受け入れられる流れになってて、良いエピソードでした。旧友がヴェッセンだったことで、説明なしにヴェッセンの中にも善良な人たちはいると理解してくれてますよね~。衝撃も強かったけど、それ以上に安堵してるハンクでした。
ジャロルドは、モンロー曰く「チンピラヴェッセン」のコヨータルでしたが、変身すると妙にカッコよかったです。カーリーも聡明で可愛いし、また登場して欲しいなーと思った親子でした。