Episode1〜3
第1話 奪われた人生(Remember What They Took from You)
第2話 ブルージェイ(Blue Jay)
第3話 オデッサ(Odessa)
【ざっくりあらすじ】マディソンの協力でいったんはモーを取り戻したモーガンは窮地に陥ったことでパドレに助けを求め、モーをパドレに引き渡した。モーガンだけでなく、新天地を求めた仲間たちの運命も大きく変わり、7年が経過した。パドレの子として成長したモー(レン)が監禁されているマディソンを見つけたことをきっかけに、パドレの真実が暴かれることになる。
パドレの極秘プロジェクト
パドレの仲間になったモーガンは、かつてマディソンの仕事だった子どもたちを集める“コレクター”になり、グレースは電波塔の整備係としてパドレに加わった。一方、モーガンのその後も知らず、囚われたマディソンはパドレの極秘プロジェクトに必要な血液提供者として生かされていた。監禁されていたマディソンとの出会いからモーガンとグレースと再会したモーは、ずっと欠けていると感じていたものは“両親”だと悟り、パドレの真実を追求するようになる。
パドレのシュライクが主導する極秘プロジェクトに加わったジューンは恐ろしい人体実験を拒み、パドレを去った。身を隠しながらも、パドレと孤独な戦いを続けるジューンは、盲腸になった少年を連れたドワイト&シェリーと再会する。少年はふたりの息子フィンチだった。フィンチの成長を見守るため素性を隠しパドレに加わったふたりは、家族になる夢を捨てたのだ。
死人に噛まれても治療法はあると考えるシュライクが非人道的な実験を行っていると知ったドワイトたちがフィンチを連れて逃げると決意する中、騒動を聞きつけたシュライクが現れる。プロジェクトに不可欠なジューンを見つけたシュライクは、フィンチを死人に噛ませることでジューンを取り戻した。
友人との再会
フィンチの治療のため、シュライクの研究に協力するしかないジューンのもとへ連れてこられた被験者はマディソンだった。シュライクがマディソンを生かしている理由は、娘のアリシアが噛まれたあと長期にわたり生存したためだった。遺伝的免疫があると考えたシュライクは、マディソンの血液で研究を続けていたのだ。
マディソンを使った実験は、パドレを疑うようになったモーが姉のような存在のダヴを連れて現れたことで中断され、さらにダニエルが率いる子どもたちを奪われた親の集団も現れる。7年前、パドレに無能だと判断され沼に捨てられたダニエルは娘のように愛したチャーリーを看取ることもできず、失意の中にいた。そんなダニエルに生きる目的を与えたのは、子どもをパドレにさらわれた親たちだった。彼らを訓練しながら軍隊を作ったダニエルは、パドレの島を探し続けていたのだ。
パドレの真実
パドレの真実を追求するモーやダヴも加わり、パドレの島に乗り込んだマディソンはパドレの娘だと明かしたシュライクを人質にするが、パドレは虚構の人物だった。12年前、世界が終わったとき、シュライクとベンの姉弟は軍の大将である父“パドレ”とともに安全な島に避難した。本土にいるバスケス議員救出に向かった父をふたりが追ったことで悲劇が起き、父と部隊は全滅したのだ。
父に「何より重要」と島を託されたふたりは、島に残された子供たちに親の死を伝える代わりに「親は見捨てた」と嘘をつき、父がいるように装うことで大人を操り、パドレの島を築いたのだ。
おちゃのま感想
ファイナルシーズンなのに、まったく心躍らない始まりです。数シーズン前から行き当たりばったりな内容になり、行き詰まってる感が半端なかったですが、ここで必殺タイムジャンプを使うとは・・・。シーズン3から4の間のタイムジャンプもガッカリだったけど、今回はそれ以上のガッカリ度。
さらに愚痴を続けると、まるで『ハンドメイズ・テイル』をパクったようなネタに気持ち萎え萎えです(涙)子供を親から引き離すシュライクの言い分とか、報復に指を切断するところとか。アイデアの枯渇を感じる内容に悲しくなっております。
良かった点は、マディソンとダニエルやジューンの再会シーンでしょうか。特に世界が変わり始めたところから一緒に生き延びたダニエルとの再会は重いものがありました。大仰な演出でなく、淡々と語り合うシーンにしたことで、ふたりが歩んできた人生の重さが伝わり、じーんと感動させられました。
内容はさておき、まだ登場してない仲間のサプライズに期待したいです。おそらくチャーリーは亡くなったと思うのですが、ルシアナには生きていてほしいです。ダニエルの一言で終わりにしてほしくないので、ビクターあたりと手を組んでみんなを助けるようなスカッと爽快な登場をお願いしたいです。