Episode7 Between Sleep and Awake
リズの命日を迎えたクーパー宅では、「ママの人生を祝う日にしたい」というアグネスの希望に沿う形でリズを偲ぶことにする。一方、休みをとったレスラーは、この2年、訪れることができなかったリズが眠る墓地へ向かう。穏やかな場所にいるリズに語りかけるレスラーはチームの報告をし、どん底にいた2年を振り返る。
2年前の出来事
2年前、レッドとリズの計画を止めようとしていたレスラーは、銃弾に倒れるリズを目撃した。リズを撃ったのはタウンゼントの手下バンダイクだったが、レスラーにとってはレッドが殺したも同然だった。現場から立ち去ったレッドを追ったレスラーは一般人を巻き込む事故を起こし、自身も大怪我を負った。
依存症を経験しているレスラーは鎮痛剤を断るが、「薬なしでは退院させられない」と言う医師には逆らえない。鎮痛剤を受け取ったレスラーは、退院後に予定されていた懲戒委員会に顔も出さず、FBIを去った。
ある親子との出会い
薬に溺れたレスラーは、流れ着いた小さな街のモーテルで働くローレンとその息子セオドアと出会う。自暴自棄な生活を送るレスラーは、ローレンが教えた整備工場で夢中になれる仕事を得る。一方、DV夫から逃げていたローレンも、レスラーとの出会いで人生が一変する。
死んだも同然のオンボロ車を直したことで久しぶりに心が軽くなったレスラーは、一度は断ったセオドアの誕生会に顔を出そうと思い立ち、居場所を突き止めた夫に襲われていたローレンを助ける。レスラーともみあった夫は自分が手にした銃で死亡し、警察は自己防衛と判断した。
警官に「彼がいてツイてた」と声をかけられたローレンは、勲章も授与された元FBI捜査官というレスラーの素性に驚きを隠せない。これから新たな人生に踏み出すローレンは「一緒にスタートを切ろう」と誘うが、まだ過去に向き合うことができないレスラーは、セオドアがほしいと言っていたラジオを残し、別れも告げずに立ち去った。
命日
レスラーは、ピーターパンの物語に夢中だったセオドアがしていた話をリズに聞かせる。実の父を亡くしているセオドアが夢の中で会う父との冒険を楽しみにしているように、レスラーも“眠りと目覚めの間”でリズと会えることを切実に願っていた。
トムがリズのそばにいることに安堵しながら墓地を後にしたレスラーは、“リズの人生を祝う”クーパー宅へ向かう。
おちゃのま感想
ブラックリストのメインストーリーとは離れ、今なおリズを想うレスラーの物悲しいエピソードでした。泣いてしまったよ、レスラーさん(涙)
リズのお墓に語りかけるレスラーは、リズにまつわる様々な感情に苦しんでいるように見えますが、お墓を訪れたことは1歩前進なんですよね。レスラーというキャラは、悲しい出来事が多く、幸せな時間が短いので、そろそろ良い出会いを用意してほしいです。それをリズも望んでるはずですよね。
しかし、依存症がぶり返した理由は、他の選択肢を見つけようとしなかった医師のせいのように思えます。依存症だと知りつつ、オピオイドを処方するなんて。このオピオイドの問題も、レッドのブラックリストで取り上げてくれるといいのに。
さて、気になるのは、レスラーのレッドに対する感情です。激しい憎しみは薄れたかもしれませんが、リズがどうしても知りたかったレッドの正体を追い続けるんじゃないかと、そこが心配です。その謎を追って、良いことはないので・・・。