Episode6 Dr. Roberta Sand, Ph.D. (No. 153)
レスラーが休みで、パクはエネルギー兵器の後遺症と溝ができた夫との問題を抱えている。そんな人手不足状態のチームに、レッドが新たなブラックリストを知らせる。レッドによると、最近起きた下院議員暗殺未遂事件は、巻き添えで殺されたと思われている慈善家のメアリー・パロットを最初から狙ったものだった。
犯罪組織のセラピスト
レッドが渡した今回のブラックリストは、バロット殺害の黒幕であるヴィトー・デカニオの犯罪組織を復興させた、通称ドクター・サンドと呼ばれているセラピストだった。
さっそく、バロットを狙撃したランドル・ビーズリーを捕らえたチームは、押収したビーズリーの予定表から、犬のトリミングがセラピーの暗号だと見当をつける。デンベに「悪かったと自覚してるなら協力しろ」と迫られたビーズリーはトリミングの予約を入れ、チームは移動トリミング車で現れたサンドを逮捕した。
指紋から、サンドの正体は、5年前に姿を消したエレノア・ルッソだと判明する。開業医だったエレノアが犯罪組織のセラピスト“サンド”になった理由は、息子のダンテだった。離婚した両親の争いがきっかけで、悪い仲間と付き合うようになったダンテは犯罪に手を染めるようになり、ダンテが刑務所送りになるタイミングで現れたデカニオは「手下のカウンセリングをすれば息子を守る」と取引を持ちかけたのだ。
「FBI に協力するから息子を守って」と訴えたエレノアの情報から、デカニオが裁判の証人の口封じを手下に命じたと判明する。現場へ駆けつけたチームは、デカニオの手下に捕らわれた証人と運転手役で現場にいたダンテを保護し、デカニオを逮捕した。
その後、免責契約のため司法省へ移送されていたエレノア親子はレッドが連れ去った。「3ヶ月、君の時間をくれ」と頼んだレッドは、エレノアを専属セラピストとして雇った。
クーパー
ダグの事件を捜査する刑事ヒーバーに銃を押収されたクーパーは動揺する。追い詰められたクーパーに、友人スローンが見せた新たな弾道検査の結果は、クーパーの銃と一致しないものだった。極秘で弾道検査を頼んだクーパーが何者かにハメられたと察したスローンは、預かったクーパーの銃に細工していたのだ。
「真犯人を突き止めろ」とスローンに励まされたクーパーは、妻だけでなく、友人まで嘘に巻き込んだ自分を責める。そんなクーパーに、非通知の電話が入る。銃の証拠改ざんの件を知っている電話の相手は「要求はいろいろある」と脅迫した。
レッドの手紙
アグネスがなにげなく口にした言葉は、レッドを愕然とさせた。亡くなる前にリズがアグネスに話した内容は、リズがレッドの正体を知ったとしか思えないものだったのだ。
デンベが裏切った可能性に気づいたレッドは、自分の死後リズに渡すようデンベに託した手紙を密かに調べる。予想が外れることを願ったレッドだが、手紙の封筒にはリズの指紋がついていた。
さっそく、エレノアのセラピーを受けるレッドは、長年の親友の裏切りで深い闇にのまれる衝動とあまりにも大きい怒りに恐怖する思いを吐露した。
おちゃのま感想
なんてこと・・・。レッドの怒りがデンベへ向くことになってしまいました。過去にもデンベを疑った件はありましたが、今回はリズの死がからんでいるので、レッドは冷静になれないですよね。あの激しい怒りを鎮めるのは難しそうです。
ところで、デンベがあの手紙をリズに見せたかどうかは、まだ確定ではないと思いたいです。封筒についたリズの指紋からレッドは確信したわけですが、デンベ本人が認めるまでは答えを待ちたいです。・・・と言いつつ、デンベがリズに手紙を見せたとしたら、その理由や気持ちも理解できます。
レッドとデンベの問題も気になりますが、やはりクーパーですよ!さらなる深みにハマる前にレッドに相談したほうがいいと思うんだけど・・・。レッドの力を借りることに抵抗があるのでしょうか?